門内岳避難小屋 (1,865M)
平成18年8月27日(日)


GPS LOG 午前9時天気図 午前9時衛星写真 夜明けの雲海 明け方のダイグラ尾根
石転ビ沢 左岸下部の崩壊 梅花皮大滝 前回と同じ個体か? 朝の雲海




日時 平成18年8月27日(日)
参加者 JJφLTQ(笹川)単独    現地到着後、石井さん、下越山岳会清掃登山一行と合流
行き先 門内岳避難小屋
天 候 27日晴れ後曇り
気 温 8月27日AM00:00〜PM17:00  23.4℃〜32.7℃(観測地 新潟)
現地の状況  午前9時現在 天候 曇り(ガス)気温 15℃ 風 西〜南西 7m前後
ウインドプロファイラ 8月27日10:00 1km南南東3m 2km西9m 3km西南西6m(観測地 高田)

目 的  門内岳避難小屋管理棟の物資確認・清掃点検
装 備  夏山日帰基本装備
登はん用具 なし
通信用具  アマチュア無線機
ナビ用品  GPS 地図 コンパス マップポインター

防寒具  合羽で代用
その他  通常装備
飲み物   水。1.0L
食料品  握り飯、ハイカロリーゼリー、インスタントラーメン、嗜好品
残 量   握り飯1個

コースタイム 事柄 備考
6月11日
01時45分 自宅発
03時00分 天狗平着(420m) 
03時20分 天狗平発 立ち話
03時27分 梶川尾根取り付き
04時50分 湯沢峰着(1,020m)食事
05時00分 湯沢峰発
05時15分 東の尾根から日の出
05時28分 滝見場着(1,145m)石転ビの写真
05時32分 滝見場発
05時45分 前回と同じ場所でヒキガエル(1,210m)
06時02分 五郎清水着(1,370m)食事 五郎清水上のホース水厳しい。下は大丈夫。
06時20分 五郎清水発
06時42分 三本樺(1,540.0m)
07時05分 梶川峰着(1,693.0m)食事
07時15分 梶川峰発
07時43分 扇の地紙(1,889.0m)
08時03分 門内岳避難小屋着(1,865.0m)

12時14分 清掃登山隊到着
13時51分 門内小屋避難小屋発(1,865.0m)
14時08分 扇の地紙(1,889.0m)
14時47分 三本樺(1,540.0m)
15時00分 五郎清水着(1,370m)休憩
15時10分 五郎清水発
15時33分 滝見場
16時00分 湯沢峰着(1,020m)休憩
16時10分 湯沢峰発
17時20分 登山口着
17時50分 飯豊山荘発
19時00分 自宅着

移動データ
標高 スタート場所 天狗平420m
到達地点  門内岳避難小屋(1,865m)
標高差   1,445m

8月27日
TP距離 総移動距離(GPSデータ)13.4km
時間 移動時間(GPSデータ) 5:17
移動平均速 2.6km/h
総上昇量 1,591m


概要
8月26日から下越山岳会のメンバーが飯豊の清掃登山にダイグラ〜本山〜御西岳〜北股岳〜梶川尾根下山ルートで入っていた。私は26日が仕事のため不参加。日曜日は何処に行こうか思案していた。この夏、門内小屋の管理人をしていた石井さんは残置物の確認などの用務もあり、清掃登山隊の送りもあり門内小屋に26日から行くつもりが梅花皮小屋の宴会に参加したいと梶川尾根経由、門内小屋で周辺確認後梅花皮小屋へ。それでは私は、日帰りで門内岳避難小屋に忘れてきたマグカップを取りに行く事にした。


8月26日(土)
19:00本山小屋のLTKから電話。本山小屋は携帯電話が比較的良く使えるようだ。無線は全く入らない。明日は起床時間が早いので、ロクな食事もせずビールを少し流し込みツマミ程度で20:30には就寝。

8月27日(日)
日付が変わって間もない00:15起床。簡単な食事を摂る。私は朝だけどカミさんは夜の続きなので、TVを見て大笑いしているが私は寝起きでボ〜っとしている。
夜中の寝起きで食事を食べている私をカミさんは怪訝な顔で私を見ている。カミさんが寝る準備をしている、午前01:45自宅発。タオルを忘れて戻ったり、どうも良くない日だ。こういう日は気をつける事にしている。

コンビニで行動食を購入して丁度03:00に天狗平駐車場に着く。車の中で準備をしているうちに1台車が到着した。03:20駐車場を出る。湯沢のゲート手前でこれからダイグラに行くという登山者と少し立ち話。どうも夜明け前から門内に行く私の行動が腑に落ちないようだ。立場が逆なら、トンでもないカメがいた。と思うだろう。

03:27梶川尾根に取り付く。昨日から喉がいがらっぽいのだが、何だか調子が良い。でも少し痰が絡む。考えたら、荷物が少ないのだ。ただそれだけの事だった。なんだかんだと大型のザックで荷物を上げていたので日帰り装備だと歩きやすい。前回登ったのが8月15日だったので12日ぶりだが、気温も下がっているし夜明けも遅いようだ。身体の中は動いているので暑くて汗が吹き出るけれど、皮膚の表面はヒンヤリしている。1,000m位から少し風がある。

04:50湯沢峰着。大分明るくなったが陽は未だでない。周りが明るくなった分、ヘッデンの明かりが弱く感じるので1段強くする。こんな明るさの時が一番見難い。食事を摂る。
05:15東の尾根の方から太陽がでたのでヘッデンを消した。
05:28滝見場着。石転ビの写真を撮る。出合から少し上の左岸の崩壊が進んでいるし、雪渓を横断する亀裂も拡大しているようだ。
05:45分標高、1,210m付近で前回と同じ場所でまたまた大きなヒキガエル。多分同じ個体だと思う。迷惑そうな顔をしている。この厳しい環境で、こんな大きくなれるというのも不思議な感じがする。6月終わり頃から10月頃までが活動できる時期だろうに・・・
06:02五郎清水着。水を汲みに行くが、一番上のホースの水は枯れていた。2番目のホースから下は大丈夫。水を汲んで広場に上がる最中1名とスライド。広場には3名がいた。昨夜は門内泊まりだったようだ。
06:42三本樺通過。湯沢峰方向を見下ろすが登山者の姿は見えない。もうすぐ梶川峰というところで、また猿が騒いでいる。お盆に上がって着た時に騒いでいた群れだろうか?また脅かしてやろうか?等と思いながら登っていく。
07:05梶川峰着。食事を摂るが前回の様に猿は近くにいないので悠々とたおやかな稜線を眺めながら握り飯を食べる。調子に乗って2個食べる。2名の登山者とスライド。ここから扇の地紙までガレた登山道をあまりよそ見もしないで真面目に歩く。
07:43扇の地紙着。南に進路を変えて門内方向へ進む。雪渓があるので融雪水が採れるか降りてみたが雪渓下の地形に凹凸が少なく、汲みにくいので諦めた。

08:03門内小屋着。石井さんが出迎えてくれた。石井さんも30分ほど前に梅花皮小屋から朝帰りとの事。昨晩は梅花皮小屋に、JIφHNC(若月さん)と金子さんがおられた様だ。恐らくオウインの尾根の整備状況の確認(HNCさんの勤務先企業で受注)に行かれたのだと思う。あくまで仕事の一環だと思います。お疲れ様です。
なお、現在もオウインの尾根に至る赤谷林道は電力関係者、工事関係者以外は車両、徒歩を問わず通行止めのままである。石井さんによると北股岳の山頂まで道刈は行われたようだ。

石井さんと話ながらじっとしていたら汗が冷え寒くなってきた。私が到着後西風が強くなってきたし、ガスも出てきた。気温は15度風が7m前後吹いているので体感的にはビールより日本酒が欲しい感じだ。寒いので、長袖のシャツに薄手のフリースを着るが未だ寒いので、合羽を着る。
09:00にLTKを呼んでみるが応答が無い。烏帽子付近だろうから梅花皮岳の影になり電波の状態が悪いのだろう。
しかし、遠い所では、「え〜こちら、前山アルプスう〜常念岳山頂よりい〜」とのCQの声が聞こえる、お盆に居た時は立山からのCQも聞こえた。案外良く入るものだ。

一休みして石井さんと水場の確認と雪を摂るため清水方向に下りる。水場の案内表示をガムテープで覆う。既に清水は枯れていると思われるので、デフ棒も回収していく。清水は案の定枯れていた。雪を切出し石井さんが背負子で運び上げる。
私は更に下り融雪水の水場の末端のデフ棒から順次回収してく。お盆まで融雪水が摂れていた雪渓は既に姿を消していた。更に下り下の雪渓まで降りて融雪水を汲みに行くと、スノーブリッジの崩壊した脇から水を汲みに潜り込みたくなる。スノーブリッジ自体かなり支持力が落ちているので崩壊に巻き込まれやすい感じがするし、この雪渓で滑ると急な雪渓での滑落の危険があるのでデフ棒を回収しておくのは妥当なところだろうと思う。
合羽を着て少し動いているうちにTシャツが乾いて寒さは解消したがフリースは脱げない。

10:25分頃、LTKを呼ぶと梅花皮岳との事。北股岳を下る時再度交信する事にする。
11:20分北股岳から下るとLTKからの無線。多分12時少し過ぎには門内まで来るのでは?と石井さんと話しながらWCの清掃をする。
汚してしまった人がその場で処理をしてくれれば、何と云う事ないのだが石井さんが小屋の管理を終えて僅かで汚れていた。避難小屋の点検をして昼食の準備をする。程なくLTKからもう直ぐ到着。と無線連絡。
12:14分清掃登山一行が到着。

石井さんの計らいで美味しいツマミとビールで乾杯。大人数でガヤガヤと食事を楽しむ。
私も握り飯とラーメンを食べていると、HZUさん一行が来られた。到着直後は暑そうだった清掃登山隊も汗が冷えて流石に、早くも秋風だね。寒いね。という言葉がでる中、HZUさん達と清掃登山隊の皆さんで山のこと等で皆さんで談笑、四方山話に花が咲く。清掃隊の女性がWCに入り内側からロックした時、ロック解除できないとのトラブル。私の滞在中は無かったが、LTKが当番の時はあったそうだ。
下界では、電話1本で簡単に直せる仕事でも山の上ではそうは行かない。是非、工事の竣工検査などは万全を期して頂きたいと思います。
閉じ込められては大変ので、女性用WCを施錠してしてしまおう。との声もでるが、石井さんの管理期間が既に終了しているので胎内市の判断に任せることにした。しかし、注意が必要だ。

HZUさんら一行は、茸が気になるようで一足先に下山。その後、清掃隊が先に出て、小屋番をしていた石井さん、LTKと私の3人で確認をして管理棟を閉めて下山した。五郎清水までワンピッチで降りて清掃隊に合流。湯沢峰で1本入れて下山。清掃登山隊は、大人数なので梅花皮荘で入浴するようだが、私は飯豊山荘で入浴して一足先に帰途についた。

LOMさん、LTKさん、清掃登山CL、担当及びSLお疲れ様でした。無事故で計画通りの山行でしたね。


・門内小屋の女性用WCのロックに注意してください。石井さんが胎内市に報告、申し入れした筈ですが暫く用心して下さい。
・WCは使用者みなさんで清潔に保てば気持ちよく使えます。
・管理人が常駐していませんのでトレペは各自ご用意下さい。 但し、ティッシュペーパーは使用厳禁です。
・門内小屋の水場の状況。清水は8/27日現在枯れていました。融雪水は相当に下る事になりますし、雪渓での取水作業に危険が伴いそうですので、梅花皮小屋、頼母木小屋、五郎清水等から持ち上がって下さい。



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